澳门新濠天地娱乐场,手机赌博官网7年度卒業式 式辞

                                          

 穏やかな日差しに春の訪れを感じる早春のよき日に、医学部、保健看護学部、助産学専攻科、大学院医学研究科博士課程、大学院医学薬学総合研究科博士前期課程、また大学院保健看護学博士前期課程を卒業、修了される皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。また、卒業生を今日まで支えてこられたご家族の方々にも、深い敬意を表すると同時に、心よりお慶びを申し上げます。

 また、本日の卒業式を挙行するにあたり、和歌山県知事 宮﨑 泉様、県議会議長 岩田 弘彦様をはじめとして多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り心より御礼を申し上げます。

 今日という日は、皆さんが長年にわたる努力と研鑽を積み重ねてきた成果の証であり、大きな節目となる日です。医学や看護を学ぶ道のりは決して平坦ではなく、多くの困難や試練に直面したことでしょう。学び続けた講義、挑み続けた厳しい実習、そして患者さんとの出会い。そのすべてが、今の皆さんの礎となっています。

 この日を迎えるにあたり、ご家族の支え、友人との励まし合い、教員や医療現場の指導者たちの助言と導きがあったことにも思いを馳せ、ぜひ感謝の気持ちを忘れないでください。皆さんは、これまでの努力と支え合いの中で成長し、いよいよ社会へと飛び立とうとしています。そこで、医療人として新たな道を歩み始めるにあたり、ぜひ心にとめておいてほしいことがあります。

 まず一つ目は『チーム医療の実践』です。

 皆さんは、これから医師?看護師としての道を歩み始めます。しかし、医療は決して独りでは成し得ません。どれほど優れた医師であっても、どれほど献身的な看護師であっても、一人の力だけでは患者を救うことはできません。医療は、互いに協力し合うチームワークの上に成り立っています。

 現代医療においては、専門性が高度化し、一人の医療者がすべてを担うことは不可能です。それゆえに、互いを尊重し、連携する姿勢が不可欠となります。そのために、皆さんがこれから出会う同僚やスタッフと、信頼関係を築くことが重要です。知識や技術だけでなく、共に働く仲間を大切にすることこそが、質の高い医療を生み出します。

 そして、患者さんの利益をまず第一に考え、柔軟な姿勢を持ちながら、お互い協力し合い、チーム医療を実践してほしいと思います。

 二つ目として『自己犠牲ではなく、持続可能な医療人としての成長を遂げてほしい』と思います。

 医療の道は、決して容易なものではありません。どんなに尽くしても救えない命があり、自分の無力さを痛感することもあるかもしれません。また、日々の業務に追われる中で、理想と現実のギャップに悩み、自分の存在意義や使命を見失いそうになることもあるでしょう。

 しかし、どうか忘れないでください。医療を支える皆さん自身が心身ともに健やかでなければ、本当に良い医療を提供し続けることはできません。患者さんのために尽くすことは尊いことですが、それが自己犠牲の上に成り立つものであってはなりません。自己を大切にし、仲間と支え合いながら、持続可能な形で医療に携わってください。

 そして、三つ目は、技術革新の時代における『全人的医療』の実践です。

 皆さんが医療の世界に踏み出す今、AI診断やロボット手術が急速に進歩し、医療のあり方そのものが変わりつつあります。AIは診断支援や画像解析、治療計画の最適化など、多くの場面で医師を支え、より質の高い医療を提供する可能性を広げています。しかし、AIがどれほど進歩しても、患者さんの不安に寄り添い、言葉にできない思いを感じ取ることはできません。

 「目の前の患者さんを深く理解しようとする姿勢」は、AI時代にこそ、いっそう重要な価値を持ちます。どんなに医療が発展しても、患者さんが求めるのは「信頼できる医療者」であり、「共感し、寄り添ってくれる存在」であることを忘れないでください。
 

 四つ目として、『科学的探究心』を大切にしてほしいと思います。臨床の現場では、日々さまざまな疑問に出会います。その疑問を大切にし、深く考え続けることが、研究の出発点となります。

 一つの課題に対しても、多様な視点から検討を重ね、自分なりの論理を組み立てながら新たな知見にたどり着く。その過程には、学問ならではの知的な喜びがあります。そして、その小さな発見が積み重なることで、医学は少しずつ前進していきます。

 また、研究で培われる論理的思考力や洞察力、そして独創的な発想は、日々の臨床においても大きな力となります。皆さんが科学的な視点をもって患者さんに向き合い、これからの医療を切り拓いていかれることを期待しています。

 最後に、『生涯学習の重要性』を強調したいと思います。

 現代の医療は、驚異的なスピードで進歩しています。新しい治療法、革新的な医療機器、AIやデータサイエンスを活用した診断技術の向上など、日々医療は進化し続けています。

 このような時代において、医療人に求められるのは「生涯学び続ける姿勢」です。卒業は学びの終わりではありません。医療の知識を常に更新し、新たな技術を積極的に取り入れながら、時代の変化に適応していくことが、医療の水準を向上させる鍵となります。

 同時に、「知識」だけでなく「知恵」を磨くことも重要です。医学書に載っていない患者さんの声や現場の経験から得ることができる学び、先輩や同僚との議論から生まれる新たな視点。それらを大切にし、日々の診療や看護に活かしていってください。

 皆さんの前には、無限の可能性と同時に多くの挑戦が待ち受けています。しかし、その挑戦の先には、人々の健康と命を守るという、尊い使命と何ものにも代えがたい喜びがあります。どうか、誇りと責任を胸に、患者一人ひとりと向き合い続けてください。

 時には困難な状況に直面し、迷いや不安を感じることもあるでしょう。しかし、そうした壁に直面したときこそ、皆さんの医学?医療への「志」と「情熱」が試される時です。本学の卒業生としての誇りを胸に、常に向上心を持って歩み続けてください。皆さんの今後の活躍を、心から楽しみにしています。

 結びに、皆さんの人生は、医療のみで成り立つものではありません。家族や友人との時間、趣味や夢、そして自らの幸福もまた、人生を豊かにする大切な要素です。医学、医療の道を歩みながらも、自分自身の人生を大切にし、医療者としても、一人の人間としても、充実した日々を送ることができるよう、願っています。

 本日ここに、皆さんの新たな門出を心から祝福し、未来に大きな期待を込めて、私の式辞といたします。皆さんの未来に幸多きことを願っています。

 

澳门新濠天地娱乐场,手机赌博官网8年3月24日

和歌山県立医科大学 学長 中尾 直之

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